加圧シャツが流行りだした頃、「着るだけで筋肉」といった広告コピーが話題になったことがあります。
あまりに騒がれたため消費者庁が誇張広告を意味する「景品表示法違反」を持ち出し、メーカー9社に対して再発防止命令を出したほどです。
消費者庁の判断通り、加圧シャツが着るだけで筋トレ効果を発揮することはありません。あくまで筋トレのサポートをするだけなのです。
ここからは加圧シャツによっていかに効率的に筋肉をつけるかということを解説していきます。
着るだけでは出てこないムキムキ筋肉の元
ムキムキな筋肉というものは基本、体内に分泌されるホルモンの一種・テストステロンによって増強されるものです。
テストステロンを引き出す主な手段として、体に相当な負荷をかけるハードな運動があります。
そのため、たとえばシックスチェンジのような相当にきつく効果高めの加圧シャツでも、それを着るだけではテストステロン分泌に値する負荷は得られず、ムキムキになれるとまではいえません。
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加圧トレーニングほどの効果はない
加圧シャツは加圧とつくことから加圧トレーニングの一環だと誤解されることもあります。
しかしそれらはまったくの別物です。
加圧トレは腕や脚の付け根にきついバンドをつけ、血流に強力な圧を加えながら筋トレを行うものです。そうすれば短時間に低負荷で多くの筋力をつけられます。
いわば血圧測定時のあの腕を締めつける器具をつけて筋トレをしているようなものです。
しかし普段着にもなる加圧シャツには、当然そこまでの締め付け力はありません。そのため筋トレ時にも加圧トレのような劇的な効果は望めないのです。
つまりムキムキになりたいなら加圧トレーニングなどが必要です。
加圧シャツに適した筋トレとは?
着るだけでムキムキというのは厳しい加圧シャツですが、もちろん筋トレのサポートにはなります。
加圧シャツに適した最も一般的な運動は腕立て伏せや腹筋です。
腹筋はクランチと呼ばれる上体を斜め45度までしか上げないやり方がベストです。
加圧シャツはお腹回りを最も締めつけるものなので、これだけでも相当に負荷がかかります。左右に少し振りながらクランチすればより広範囲に筋肉がつくでしょう。
筋トレは他にもダンベル上げや鉄棒の懸垂やスクワット、またはラジオ体操やジョギングなどもあります。
加圧シャツには姿勢を正す効果もあるので、良い姿勢でやるほど筋力がつく体操や長距離走も適しているのです。
「着るだけでやせる」の方は信ぴょう性あり
これは余談ですが、「着るだけでムキムキ」とはいえない一方「着るだけでやせる」というのはどうやら本当のようです。
加圧シャツはお腹を締めつけるので胃袋にも圧力がかかり、食事をすること自体にも負荷がかかります。そのため食欲が減ります。
また、姿勢が綺麗になることで全身の代謝や血流が良くなり、老廃物がよく出て体内の脂肪がよく燃えるようになります。
こういったことはもちろん科学的な実証データがあるわけではありません。しかしSNSなどでは加圧シャツのユーザーがよく何のダイエットもせずにやせられたという声が上がっています。
食事中に「うっとうしい」と思って脱がない限り、おそらく加圧シャツは着るだけでやせられる魔法のシャツだといっても過言ではないでしょう。